非ネト充のためのトレンドワード解説。
今日は『リチウムイオン電池』についてです😊
なぜ『リチウムイオン電池』がトレンドワードかというと、リチウムイオン電池が原因の出火が今年に入って166件発生し、過去最多となったことがわかりました。東京消防庁は年末の大掃除シーズンにバッテリーの処分の仕方などに注意するように呼びかけています。
実際には、リチウムイオン電池が原因で火災が発生することが多くあります。充電中のリチウムイオン電池が火災を引き起こすこともあれば、ごみ収集車から出火することもあります。例えば、ごみ袋の中に入っていたポータブル電源のバッテリーがショートして火災に繋がることもあるのです。
問題はリチウムイオン電池の原材料調達の不安定さにもあります。豊富な資源を使う電池が開発される背景には、リチウムイオン電池の原材料調達の不安定さが関与しています。リチウムの量が少なかったり、産出国が偏っていたりするため、価格が高騰しやすく、調達も難しくなるのです。特にリチウムは南米の鉱山などでの権益確保に各国がしのぎを削っており、価格変動も大きくなっています。
しかし、リチウムイオン電池の改良も進んでいます。製造業者はリサイクル技術の開発にも取り組んでおり、リサイクル資源を回収することを目指しています。また、自動車用高容量/高出力角形電池や次世代電池の開発・製造・販売も行われています。さらに、電池セル間断熱材の開発も進んでおり、電気自動車のセル間に挿入する断熱材の製品化を目指しています。
リチウムイオン電池は、現代社会において欠かせない存在です。スマートフォンや電気自動車など、私たちの生活や産業に様々な形で利用されています。しかし、その利便性とは裏腹に、リチウムイオン電池の安全性の問題も浮き彫りになっています。今後は、より安全で持続可能なリチウムイオン電池の開発と普及が求められるでしょう。